上空からのセウタ
モロッコ セウタ
1999.7.22/渡部 瞭
地中海の出入り口、ジブラルタル海峡に臨む陸繋島セウタ。対岸のジブラルタルと好対照をなし、ヘラクレスの門と呼ばれてきた。いよいよアフリカ大陸だという期待感で胸がふくらむ。
ウチワサボテン
モロッコ スクーハムナ
1999.7.22/渡部 瞭
大西洋岸のカサブランカから内陸にはいるとたちまち乾燥機乾燥気候地域になる。地面は裸地がおおく、石ころだらけだ。こういうところで元気なのは、アメリカ大陸生まれのウチワサボテンだ。
ジャマエルフナ広場の夜景
モロッコ マラケシュ
1999.7.22/渡部 瞭
アトラス山麓の古都マラケシュは、どういうわけか大道芸人の集まる町として世界に知られる。その舞台がこのジャマエルフナ広場だ。大道芸人の活動は昼間だが、涼しい夜の方が人出は多い。
旧王宮の貯水池
モロッコ マラケシュ
1999.7.23/渡部 瞭
旧マラケシュ王宮のメナラ庭園にしつらえられた巨大な貯水池。アトラスの雪解け水がたっぷり蓄えられている。乾季の夏でもこの通りで、現在は市民に供給される。
オリーブ園
モロッコ マラケシュ
1999.7.23/渡部 瞭
メナラ庭園にはナツメヤシやザクロなどの果樹が植えられている。中でも広大なのがオリーブ園だ。収穫時には地面にビニールシートを敷き、木を揺すって実を落とす。
アトラス山腹の集落
モロッコ ティシカ峠手前
1999.7.23/渡部 瞭
オートアトラス山脈を越えるティシカ峠の手前にあるベルベル人の集落。バスが停車すると子どもたちが集まる。カメラの被写体となって小遣い稼ぎをするのだ。大人たちは化石や鉱物を売りつける。
アーモンドの収穫
モロッコ イミディリール
1999.7.24/渡部 瞭
モロッコの「カスバ街道」と名付けられたルートのイミディリールでは、豊かな灌漑用水によって果樹園が開かれ、折しもアーモンドの収穫が行われていた。
カスバ
モロッコ イミディリール
1999.7.24/渡部 瞭
イミディリールのカスバは、極めて美しい外観を持ち、50ディルハム紙幣のデザインに用いられている。非常に保存状態の良いカスバで、現在も一部居住に用いられている。
地下水路フォタラン
モロッコ エルフード近郊
1999.7.24/渡部 瞭
いよいよサハラ沙漠入口の町エルフードに近づくと、地下水路を掘りあげた土砂の堆積の列が見られた。カナート、カレーズ、フォガラなど様々な呼び名があるが、この地方ではフォタランと呼ぶそうだ。
ラクダソウ
モロッコ エルフード近郊
1999.7.24/渡部 瞭
サハラ沙漠の入口では、植生は極めてまれになり、このラクダソウくらいしか野生の植物はなくなってくる。
礫沙漠
モロッコ メルズーガ近郊
1999.7.25/渡部 瞭
サハラ沙漠は決して「砂原」沙漠ではない。岩石沙漠もあれば、砂丘を連ねた砂沙漠もある。中でもかなりの面積を占めるのが、この礫沙漠だ。
ヒトコブラクダの放牧
モロッコ メルズーガ近郊
1999.7.25/渡部 瞭
ラクダソウしか見られないサハラ沙漠の中で、ヒトコブラクダの放牧風景に出会った。
トゥアレグ族の天幕
モロッコ メルズーガ近郊
1999.7.25/渡部 瞭
ヒトコブラクダの放牧をしていたのが、この天幕で暮らしているトゥアレグ族の一家だった。
自噴井
モロッコ エル=アティ
1999.7.26/渡部 瞭
アトラスの伏流水が自噴井となって吹き上げている光景を見かけた。見た目には爽やかだが、実は塩分が濃くとても飲料水にはならない。ナツメヤシの灌漑に用いるそうだ。
アトラス杉
モロッコ タルブート峠
1999.7.26/渡部 瞭
オートアトラス山脈では冬季積雪が見られるため、地面が水分に満ちる時期が長く、森林が見られる。このアトラス杉の森林では松茸が採れ、日本へ輸出される。
アトラス山中のリゾート
モロッコ イフラン
1999.7.26/渡部 瞭
イフランはアトラス山中のリゾート。王族の別荘も置かれる。冬は積雪があり、スキー場が開かれている。ヨーロッパからの観光客も多く、ヨーロッパ的な雰囲気にあふれた町だ。
皮革の染色場
モロッコ フェス
1999.7.27/渡部 瞭
フェスの旧市街は、迷路のように入り組んだ市街地で知られる。道の両側には各種の商店が並ぶが、裏手に廻ると様々な工房が見られる。この革なめしの工房は強烈な臭気が印象的だ。
ブージュルード門
モロッコ フェス
1999.7.27/渡部 瞭
フェス旧市街の入り口を飾るブージュルード門
塩田
モロッコ ベンクシュリ近郊
1999.7.27/渡部 瞭
ここでは海水からではなく、岩塩の水溶液状になった地下水を塩田に導いて製塩を行っている。
カバブの屋台
モロッコ アセラー
1999.7.27/渡部 瞭
乾燥アジアから北アフリカにかけて、どこの街頭でも見られるのがカバブ(羊肉の串焼き)の屋台だ。もうもうと煙を上げ、その香りで客を呼ぶ光景は日本の焼鳥屋と全く代わらない。
ジブラルタルの岩山
英領ジブラルタル
1999.7.28/渡部 瞭
「ヘラクレスの門」の名で古代ギリシャから知られたジブラルタルの岩山をスペイン側のラ=リネアの海岸から眺めたところ。
鍾乳洞内部
英領ジブラルタル
1999.7.28/渡部 瞭
ジブラルタルの岩山は巨大なヘイスタック(干草堆=石灰岩の侵食地形)で、中腹には鍾乳洞が見られる。洞内は気温変化が少ないことを利用して舞台と客席が設けられていた。
総督府前の衛兵の交代
英領ジブラルタル
1999.7.28/渡部 瞭
英領のため、総督府が置かれていて、毎正時にはきちんと衛兵の交代もある。自動車交通は英国式に左側通行が立て前になっているが、実際は道路が狭くて不明確だった。
石だらけの耕地
スペイン アンダルシア
1999.7.28/渡部 瞭
アンダルシア地方の耕地は麦刈りの後で夏枯れのところが多かった。丘陵斜面の畑は石だらけで、これでは農業機械の導入は難しそうだ。
コルクガシ畑
スペイン アンダルシア
1999.7.28/渡部 瞭
コルクガシはイベリア半島の特産品だが、ことにアンダルシア南西部の斜面には多く見られた。結構高価なもののようで、周囲を有刺鉄線で囲った畑が多かった。
収穫されたコルクガシの樹皮
スペイン アンダルシア
1999.7.28/渡部 瞭
収穫されたコルクガシの樹皮を野積みしてあるところ。乾燥させてある風には見えなかったから、出荷待ちなのだろう。
セビーリャ港
スペイン セビーリャ
1999.7.29/渡部 瞭
グアダルキビール川の河港、セビーリャ港。帆船航海時代は新大陸への出入り口として大いに賑わい、セビーリャ発展の拠点だった。
セビーリャ市街
スペイン セビーリャ
1999.7.29/渡部 瞭
世界遺産の大聖堂から展望するセビーリャ市街。案外緑の多い街だ。
モンセラート修道院
スペイン モンセラート
1999.7.30/渡部 瞭
ピレネーの山腹にあるモンセラート修道院。奇岩に囲まれ、近寄りがたい雰囲気を持つ。
カタルーニャのビークルID
スペイン バルセロナ
1999.7.30/渡部 瞭
スペインのビークルID(車の前後に貼り付ける楕円形の国籍標識)はE(エスパーニャの頭文字)だが、バルセロナでは「CAT」というものを見かけた。私はスペイン人ではなくカタルーニャ人だというわけだ。
バルセロナ港コンテナヤード
スペイン バルセロナ
1999.7.30/渡部 瞭
スペイン最大の港湾バルセロナ港には、近代的港湾設備が整っている。南部にある巨大なコンテナヤード。
バルセロナの海水浴場
スペイン バルセロナ
1999.7.30/渡部 瞭
数万トンクラスの客船が数隻繋留できるバルセロナ港に隣接して海水浴場がある。横浜港なら山下公園が海水浴場になっているような位置関係だ。湘南と違うのはトップレスのお嬢さんが闊歩しているところ。
アンドラ市街
アンドラ アンドララベリャ
1999.7.31/渡部 瞭
スペイン・フランスに挟まれたピレネー山中のミニ国家アンドラ(公国)は、スキー場と観光、切手などで食ってるような国だ。自由市場で関税がなかったが、EU加盟でその利益もなくなった。
アンドラの教会堂
アンドラ アンドララベリャ
1999.7.31/渡部 瞭
観光が売り物だけあって、建築物にはかなり気を配っている。街路や窓には花が飾られ、ショーウィンドウの飾り付けもあか抜けている。住民の大部分はカトリックだ。
ミディ運河
フランス トゥールーズ近郊
1999.8.1/渡部 瞭
ミディ運河はフランス南西部をピレネー山脈北麓に沿って建設された地中海斜面と大西洋斜面を結ぶルート。かつてほど経済価値はないが、未だに盛んに利用されている。
トゥールーズ市役所前広場
フランス トゥールーズ
1999.8.1/渡部 瞭
アキテーヌ盆地の中心都市トゥールーズは、古代ローマ時代から開け、14世紀城郭都市となり交通の要衝として対スペイン貿易の拠点となった。現在も郊外に近代都市を併設するなど発展を続けている。
エアバス工場前のコンコルド
フランス トゥールーズ
1999.8.2/渡部 瞭
トゥールーズ空港に隣接してEEC時代から西ヨーロッパ諸国が分業しているエアバスの最終組み立て工場が置かれている。これは工場敷地の入り口に展示されているコンコルド。
TGV先頭車両
フランス トゥールーズ
1999.8.2/渡部 瞭
トゥールーズ駅からフランスの誇る超特急TGVでパリに向かった。乗り心地は上々で、多分日本の新幹線を上回る。
凱旋門から新凱旋門
フランス パリ
1999.8.3/渡部 瞭
シャルル=ド=ゴール広場のエトワール凱旋門からは、放射状に街路が八方に広がる。都心コンコルド広場に向かうシャンゼリゼと反対方向は新都心のラ=アルシュに向かう道だ。
モンマルトルのブドウ園
フランス パリ
1999.8.3/渡部 瞭
サクレクール聖堂の聳えるモンマルトルの丘は、パリの展望台。画家がたむろする一画としても名高い。そこには町中には珍しいブドウ園があることは知る人ぞ知るところ。

1999 西地中海海外研修旅行